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開催日時 | 2025年4月5日~2026年3月22日 毎週土曜日13:30〜15:45 |
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開催場所 | 山口市下竪小路45番地 西田旧宅 |
内容 | 哲学者、西田幾多郎が20代のころ暮らした住宅に集い、自ら哲学することで「思索のための自由気ままな空間」を育てることを目指す読書会です。山口大学名誉教授の佐野之人先生を案内人とし、西田幾多郎を学ぶのではなく、テキストに即して西田幾多郎が考えようとしたことを市民と研究者がともに哲学します。 |
主催者 | 佐野之人(哲学、山口大学名誉教授) |
問い合せ先 | 山口西田読書会事務局 |
問い合わせ先(電話) | 090-1125-2571 |
問い合わせ先(メール) | info@yamaguchi-nishida.org |
Webサイト | https://yamaguchi-nishida.org/ |
備考 | この読書会は風変わりである。「思索のための自由気ままな空間」を育てていこうというのだから。講師はテキストを選定するなど、種をまくだけである。「空間」を育てるのは参加者の皆さんである。この読書会は講義ではなく、演習(ゼミナール)なのである。だから皆さんは教わる気になってはいけない。自ら、そうして共に哲学する、そのつもりで参加していただきたい。「自由気まま」といっても、知識のある人が思いつくままに語る場にはしたくない。誰もが平等にテキストの前に謙虚に、どこまでもテキストに即して自由に哲学する、そういう場にしたい。善の研究「テキストに即する」といっても、西田先生が考えたことをただ解釈するのではない。西田先生が考えようとしたことを哲学するのだ。指し示す「指」ではなく、「月」を見つめるのだ。『善の研究』でいえば、月は「純粋経験」だ。「純粋経験」を哲学するとは、「純粋経験」という概念を辻褄の合うように解釈することでも、「純粋経験」についての知識を得て、それを何かの役に立てようとすることでもない。己自身を問うことである。皆さん自身がどうしても問わずにはおれない問いを抱えた身であることに目覚めることである。要するに皆さんはこの空間では、客ではなく、主なのである。 |