日本全国の文化プログラム紹介サイト~文化芸術イベントに関する情報が満載!~
  • キーワードから検索
  • 期間から検索
  • カテゴリから検索
  • 地域から検索
    北海道
    東北
    関東
    甲信越
    東海
    北陸
    近畿
    中国
    四国
    九州
    沖縄
  • その他
    屋内/屋外
    参加型/観覧型
    駐車場
    バリアフリー対応
    外国語対応
  • オプション
マルセル・ブロイヤーの家具: Improvement for good
イベントは終了しました
開催日時2017年3月3日(金)~ 2017年5月7日(日)
開催場所東京国立近代美術館
内容たっぷりとしたクッションや大仰な布張りをすっかり取り除いて、それまでの重々しい椅子のイメージを一新した《クラブチェア B3》(ワシリーチェア)。戦後にパリのユネスコ本部やニューヨークの旧ホイットニー美術館(現・メトロポリタン美術館分館)を手がけ、建築家としても知られるデザイナーのマルセル・ブロイヤー(1902-81)が1925年、23歳で考案した椅子です。

《クラブチェア B3》を発表する以前からすでに、ブロイヤーは自身が取り組んでいるデザインの新しい方向をはっきりと見出していました。それは、過去の様式をつかさどっていた形や装飾の構成要素から脱却し、機能に基づいたデザインをすることでした。その考えは、当時彼が学んでいたドイツの造形学校バウハウスが提唱していた、産業と芸術を統合する取り組みにおいて最も重視されたデザインの原理であり、ブロイヤーはそれを実践し、牽引したのでした。そして彼が考えていた機能において、いつも中心にあったのが人間でした。ブロイヤーにとって、人間の「本能」に根ざしたものを生み出すことこそがモダンデザインであり、彼の思想や仕事の中に深く根ざしたデザイン哲学だったのです。ここには、彼の家具デザインが小さな改良を重ねながらも、進化し続けている理由を探る鍵も隠されています。

本展は、ブロイヤーの家具デザインに見られるいくつものバージョンの違いに注目しながら、国内外のコレクションによる家具約40点で構成します。家具を起点として、戦後は建築へと創造の幅を広げたブロイヤーですが、そのデザインの核心は、家具デザインに凝縮されています。本展が、モダンデザインという言葉に様々な解釈の可能性を示しているブロイヤーのデザインにあらためて触れ、21世紀に生きる私たちに送られた彼のメッセージを受け取る機会になれば幸いです。
料金一般430(220)円
大学生130(70)円
主催者東京国立近代美術館
問い合せ先東京国立近代美術館
問い合わせ先(電話)03-5777-8600
Webサイトhttp://www.momat.go.jp/am/
おすすめイベント